こんにちは、きっこうどう野添です。

今日は気温も高く、春を通り越して、初夏がきたような感じですね。

日頃マッサージをしていると、腰痛に悩む人がほんとに多いです。

腰痛の原因はさまざまですが、今日は高齢の方に多い腰痛「脊柱管狭窄症」について書いていきます。

 

脊柱管とは脊髄神経を通しているトンネルのような所で、背骨の後ろ側にあります。

加齢よる骨の変形や、周辺組織の変形により脊柱管自体が狭くなってしまい、神経を圧迫してしまいます。

いわゆる「坐骨神経症状」が出るので、下肢にシビレ、ダルさ、痛みが生じます。

また、脊柱管は背骨後方にある為、背骨を後方に反らすことに痛みが増強します。

歩いている時にも痛みやしびれを生じますが、止まって身体を前に倒すと痛みが緩和する「間欠性跛行」が特徴です。

両下肢のシビレ、冷感、疼痛、排尿障害(膀胱直腸障害)などが生じている場合は「馬尾型」といって手術の適応になる場合があります。

 

「脊柱管狭窄症」は保存療法がメインになるので、投薬、ブロック注射、理学療法がおこなわれています。

手術をしてもシビレや痛みが残ってしまうことも多いので、症状に悩まされている方も多くいらっしゃいます。

これには脊柱管の狭窄だけでなく、腸腰筋梨状筋といった骨盤周りの筋肉が硬くなり神経が圧伏されていることが影響しているとも言われています。

また、最近では脳の影響も考えられ、様々な角度からの治療が行われています。

 

我々マッサージ師も「腰部脊柱管狭窄症」の方にマッサージをする際には、腰だけではなく全身の調節を行います。

マッサージにより痛みや痺れにより硬くなった筋肉をほぐすことで、血流も改善し、痛みの元となる物質を流し、痛みの緩和がはかります。

 

他にも日頃のセルフケアが重要であり、腰周辺の筋力アップを図る体操と、筋肉をほぐすためのストレッチを組み合わせた腰痛体操は、坐骨神経痛に限らず、腰痛の軽減に有効とされています。

 

では今日はこの辺で失礼します。