こんにちは、きっこうどうの野添です。
前々回、前回と塩出先生が骨折について書かれていましたが、本日は骨折と打撲の違いについて書いていきます。
骨折とは骨が折れることですが、ヒビが入った状態も骨折に含まれます。
一般に骨折は強い外力(転んだ・強打した・ぶつけた)で起こります。
なので、特に何もなく段々と痛くなったという場合には骨折の疑いはかなり低くなります。(圧迫骨折は除く)
いつから痛むかも重要なポイントで、外力が加わった直後から痛みがある場合は骨折の可能性はありますが、しばらくしてから痛みが出てきた場合はかなり低くなります。また、直後の痛みから段々と強くなっていく場合は骨折の疑いは強くなります。
痛みの目安
「とりあえず動くし、動かした痛みもほとんどない」「動くし曲げられる、でもかなり痛む」は打撲の場合が多いです。
「少ししか動かせずに痛みも強い」「激痛で全く動かせない」は骨折の場合が多いです。
「動くし、曲げられる。しかしかなり痛む」「少ししか動かせず痛みも強い」は打撲、骨折どちらもありえます。
「日数がたっても腫れが引かない」「痛みがどんどん強くなっている」場合は骨折の可能性がかなり高くなります。
腫れ、内出血
打撲では部分が限局している場合が多いです。
骨折では広範囲にわたり腫れや内出血が出てきます。
しかし、骨折でも腫れや内出血が部分的な場合もあるので、一概には言えませんが。
応急処置
①冷やす:転倒し強く打った場合は、炎症を起こしていることが多いので、氷か冷シップで熱感が落ち着くまで冷やしましょう。氷を直接当てると凍傷する恐れもあるので、タオルなどにくるんで冷やすようにしましょう。
②心臓より高く上げる:腫れを防ぐため、なるべく心臓より高くに固定し、安静にしましょう。
③添木:添木になるものをあて、ガーゼや包帯でくるみ、損傷部位を動かさないようにしましょう。
手や肩の場合は三角巾で支えるのも良いです。
ここに書いてあるのはあくまで応急処置になります。また、打撲のように見えても骨折している場合もあるので、転倒したり、強く打った場合には自分で判断せずに必ず整形外科を受診するようにしてください。