こんにちは、きっこうどうの塩出です。

 

 

寒さもまだまだ続いていますが皆さん体調は大丈夫でしょうか?

 

 

今日は肺炎についてお話しさせていただきます。

 

 

 肺炎は、細菌やウイルスがのどを通過して、肺にある肺胞に侵入し、炎症を起こすことで発症します。肺胞は、酸素と二酸化炭素のガス交換をする役割をしていますので、肺胞で細菌やウイルスが増殖すると、本来の肺胞が持つ「ガス交換」という機能が上手く働かなくなり、呼吸困難や息切れなどの症状を引き起こします。

 

風邪と肺炎の違いですが、風邪はのどに感染し、細菌やウイルスが増殖して起こる病気です。そのため、咳とともに痰が出るものの、のどのあたりで作られる痰なので、痰の量が多いことはあっても、比較的、出しやすい痰であることが多いです。風邪の時に発熱するのは、私たちの平常時の体温よりも、少し高い体温の方が、免疫機能が働きやすくなるためです。

 

 肺炎は、肺の奥の方で感染し、細菌やウイルスが増殖して起こる病気です。そのため、咳や痰は肺の奥からこれらを排出しようとして起こりますので、強い咳、粘度が高い痰を出そうとします。痰の量も多く、粘度が高いためなかなか吐き出すことが出来ません。肺炎の時に発熱する理由は風邪と同様ですが、より強い免疫力で細菌やウイルスと戦おうとするため、高熱が続くことになります。また、肺炎は肺の中の肺胞という部位に炎症がおきます。肺胞に炎症が起きると呼吸がうまくできなくなり、酸素不足となり、呼吸困難を引き起こします。なので命の危険もあります。

 

しかし高齢者の肺炎は気づきにくい特徴があります。

 

それは、免疫力の低下や、もともと持っている慢性的な疾患の影響です

慢性的な疾患があると、それに対抗すべく、体はより多くのエネルギーなどを必要とします。さらに高齢になると食事などからエネルギーを上手く取り込むことが難しくなり、免疫力にまでエネルギーが行きわたりにくくなります。

 この状態で肺炎を発症させるような細菌やウイルスに感染すると、免疫力が十分に働くことができません。高齢者が肺炎になっても、あまり高い熱を出さない理由もここにあります。人の体を発熱させるには多くのエネルギーを必要としますが、高齢者になるとこの「発熱させる」機能が十分に働かず、免疫力がその機能を十分に発揮するまで、体温を上げることが難しくなるのです。

 

 その結果、肺炎の原因となる細菌やウイルスなどの病原微生物を、早期に排除することが出来なくなり、周囲の人が気づいた時には、すでに命にかかわる状態になっていることも珍しくありません。

 

 例えば、呼吸が浅い、呼吸が速い、無口になる、食欲不振が3~4日続くことです。このような変化は、普段の様子を知っている身近な人しか気がつくことは出来ません。高齢者が自分自身で気づくうちは良いのですが、「何だか体調がおかしい」「いつもとは違う」「風邪が治らない」などに気づいたら、すぐに専門医を受診して、検査を受けましょう。

 

対策としては、マスク、うがい、手洗いをして細菌やウィルスを身体にいれないようにしましょう。

また、ワクチン接種などもありますので上手く利用して予防しましょう。